アメリカ カリフォルニアに来て今年で12年、2024年から日米をつなぐ留学サポート事業を始めた私ですが、アメリカに来たばかりの頃、様々な出来事などをブログで発信していました。
当時の気持ちや考えていたことなどを懐かしみつつ、改めてここで振り返ってみるブログを更新中です。
(アメリカ カリフォルニア オレンジカウンティへの留学についてはこちらのページをご覧ください!)
今回はアメリカにきたら、すぐに人の名前を覚えよう。について。
当時私が実体験して感じたことなどを、是非お楽しみください。
★以下10年ほど前の私の記録です! ここで書いているルールや金額は当時のものですのでご注意ください★
アメリカに来て、まず最初にいいなと感じたことは、
知り合うとすぐに名前を聞かれ、名前を覚えようとしてくれるフレンドリーさです。
アメリカの大学でも、教授は、クラス20人程度の全員の名前を3日以内に覚えます。名前を覚えて呼び合うことは、すでにエチケットのように考えられていて、これができると自然と会話も弾みます。
そこで、困るのは、外国人の名前について。アメリカ人の先生も苦労しているのは、世界各国からくる生徒の名前を発音しづらく、たとえいくら練習しても、決して、外国の方の名前を正確には発音できないということです。
そこで、編み出されたのが、ニックネームという考え方です。
アメリカでは、こう呼んでほしいという名前を自分ではじめに用意しておくということ。
ヨーロッパ系の人は、英語読みするニックネームをつけやすいのですが、アジア人は工夫がいります。
中国人は、中国の名前は難しすぎて、アメリカ人や外国人には発音できないだろう認識しているので、あっさりとアメリカンなニックネームをつけてしまいます。
中国人のニックネームの作り方は、自分の名前の漢字を人文字とって、その漢字の意味の英単語を当てはめて、ニックネームを作ります。なので、氷という字が着く人は、Ice, 夏という字が着く人は、Summer, など、ちょっと名前っぽくない名前で呼ぶことになりますが、中国人は柔軟に対応しますので、ニックネームで呼んであげましょう。
一方、韓国人は、オリジナルの名前で突き通すか、自分の名前を英語表記にしたときの頭文字を使ったアメリカンネームを使います。たとえば、韓国語の名前が、Mから始まる人は、Mark, Cから始まる人は、Charles, Bから始まる人は、Brianと言った具合。
韓国の方は、本人もちょっと違和感があるみたいで、自分が Mark だと言うことに慣れるまで、先生が呼んでも、なかなか返事をしないこともあります。中国人と違って、心の中でちょっとした葛藤があるようなので、私は韓国の方の名前は、オリジナルで呼ぶように努力しています。
さて、日本人は、オリジナルで通すか、4文字くらいある比較的長い名前のはじめの2文字でよんでもらうくらいのアレンジです。なんとなく、日本人的には、親からもらった名前を軽々と変えてはならない!と潜在的に感じているのかもしれないです。
私の名前は、スミエで、Sumieと書きますが”、これは、放っておくと、スミと発音されてしまいます。ですので、ニックネームは、スミでいいと思っています。
しかし、それでも、アメリカ人にない名前は、なかなか通用しません。
たとえば、こちらのスターバックでは、コーヒーを注文すると、名前を聞かれ、カップに名前を書きます。ちょっとした、ロイヤリティアップの顧客満足のサービスもかねているかと思いますが、ものすごい間違え率が高いので逆効果だと私は思っています。
案の定、私の名前は、一度もきちんと認識されたことはありません。
スミエというと、Sumiyaに。
スミというと、Simi に。(↑上の写真です。)
スーミーとはっきり言うと、Sue me! (私を訴えてください)という ギャグになります。
ということで、面倒なので、私の名前は、スターバックスでは、Sue、もしくは、スペルアウトしてあげるということにしました。
この割り切りのために、多少の時間を要しましたが、こちらで暮らす日本人の多くが、日本語の名前、アメリカンネームのダブルネームを持っています。
よく親御さんで、子供に将来海外でも通用する名前を!と英語でも読みやすい名前をつけたいと思っている方も多いでしょう。
私もそう考えましたが、最終的には、三人とも、英語の名前にならない名前にしました。それは、日本人として日本語で素敵な名前をつけたいなと最終的には思ったからです。
6歳の次女の名前は、「まひる」ですが、これがまた、アメリカ人には難しい。でも、本人は、自分のことを、エリーと呼んで、とみんなに言っています。アメリカでは、私はエリー!と自分で選んだニックネームが作れて、とても満足しています。
結論として、海外でも通じる名前に最初からしなくても、海外では自分の好きな名前で呼んでもらえばいい!ということに最近気がつきました。日本人として、多少のアイデンティティ・クライシスがありますが、言語が変われば、自分のパーソナリティも多少変わるので、「日本の中の私」、「世界の中の私」という二つの箱を持っていてもいいのだという、フレキシブルにいったほうが、なにかと楽だなと思ってきた今日このごろです。
順応性ーこれができないと、いつまでも自分のパラダイムの中に留まってしまいます。ですから、アメリカでは、エリーでも、日本のまひるも大事にするくらいのダブルスタンダードで望むことが、グローバル社会で生きていくスキルになるような気がしています。
最後に、人の名前を覚えて呼ぶことの重要性は、Nikeの社長も認めています。The power of Hi. というスピーチの中で、同僚の名前を覚えて挨拶することで、自分は社長になれた、成功の秘訣だとも言っています。
自分の名前を呼びやすくする工夫と共に、なじみのない外国の方の名前を覚えるということは、アメリカ社会ではとても重要視されています。そこからの学び、ついつい、知り合い、友達、同僚に対して、名前を呼ぶことで、大切に思っている気持ちを表現することを、うっかり忘れがちなので、気をつけていきたいと思います。
では、次回も、引き続き、大学の様子、気づきをご紹介します。お楽しみに。
以上、いかかでしたでしょうか?
次回は、アメリカ人のスキルを学ぶ:シャイを克服!です♪
アメリカに来てとっても苦労した、車の免許をとる話はこちら!
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