アメリカ カリフォルニアに来て今年で12年の私ですが、日本に一時帰国すると日本の良さも感じることが多いです。
アメリカの医療費が高すぎて、カリフォルニアに来て1年経った頃、日本に一時帰国した際に家族で連日医療機関に行きまくったことを思い出しました。
当時のブログをぜひご覧ください!
★以下10年ほど前の私の記録です! ここで書いているルールや金額は当時のものですのでご注意ください★
今、日本に一時帰国しています。やっぱり、日本は最高。食べ物なんでも美味しいし、すべてが便利で正確。 そして、日本語通じるなんて、最高ー。
今回は、ビザの変更そして、健康メンテが目的にきました。
なので、帰国前から、今週、来週は、子供たちの病院の予約を毎日いれており、帰国初日から、家族で歯医者に行きました。
まったく、アメリカでは、医療費が高すぎるんです。詳しく言うと、患者負担が高すぎる。日本では、2割負担で、子供に関しては、多くの自治体で中学生まで医療費無料がスタンダート化されてきています。
対策としては、1)医療保険に入ることがとにかく大事!(または、100%自己負担)2)病気にならない生活と予防!3)なんかあったら、日本に帰って治療する。
まず、保険ですが、私たちは、学生留学用の長期海外旅行保険に2年間入りました。この保険は渡米する前に日本で入らないと、入れません。年間20万以上するので、家族で入ると結構高いので、躊躇するかもしれませんが、アメリカでの学生保険より少し安いです。
注意ですが、この手の保険には、眼科や歯科が含まれていないので注意です。眼科や歯科をオプショナルでつけられるらしいのです。我が家では眼科と歯科が一番必要なのにも関わらず、オプションをつけずに渡米。保険内容に緊急歯科が入っていたのですが、これは、歯がおれたなどのケガによる治療が必要な場合のみカバーされるのだそうです。 それを知って愕然! 普通の虫歯や目の視力検査などは、対象外。
アメリカの病院=$$$。ここで、この1年での我が家の病院悲劇をまとめます。
歯医者:
アメリカの病院は、機械設備がとても進んでいて、歯医者でもレントゲンもデジタル化、目に見えない虫歯も発見できるので、日本で歯医者にいって虫歯を全部治して渡米したのに、渡米してすぐの検査で、長女は、虫歯6本(3本抜歯)、次女も虫歯2本(一本抜歯)がみつかり、10万ちかい見積もりがきました。
1枚20ドル(2千円)するレントゲンをバシバシととってくれますし、そして歯をすぐ抜きます(約120ドル、1万2千円)。
歯並び第一のアメリカでは、下から歯が生えてくるときに、まっすぐ生えるように、子供の歯を抜くことを薦められます。ちゃんときれいに生えてきましたから、たしかに、矯正するよりも安いですが、日本だと放置ですよね。
そしてそれから1年たっての歯科検診。長女、また虫歯3本発見され、$645。次女も2本で、$325。 おかげで、秋の家族旅行がキャンセルになりました。そして、長女は、治療の予約をしましたが、次女は、日本帰国まで、まつことにし、昨日治療しました。日本だと、検査をして、虫歯は一本くらいだと、その日に治療してくれて、楽チンです。 アメリカだと、検査と治療は別日で、少なくとも2回いかないといけないことが多いです。
歯医者のみならず、病院が高いので、何かあったら、渡航費を払っても安いときもあります。笑
小児科:
おかげさまで、冬でも20度以上ある南カリフォルニアでは、子供はあまり風邪もひかなかったのでよかったです。ただ、一度日本から主人が運んできた風邪ウィルスで、当時3歳のぜんそくもちの息子が肺炎になりました。涙。
海外旅行保険が使える病院にいけば、キャッシュレスで診断してもらえますが、アメリカの病院システムはちょっと複雑。ホームドクターというまず最初に診断してもらうかかりつけ医にいき、必要であれば、専門医に紹介されるシステムですので、このホームドクターには、精密検査をできるような機材はなく、血液検査やレントゲンは、外注なのです。
肺炎診断のためにレントゲンを取る必要があったのですが、提携している病院の住所を渡され、咳がひどくなる息子を車にのせ、疑問と不安満載の中、自分でレントゲンをとりにいかねばならず、びっくりしました。 1。具合が悪い人を動かんですか? 2。その専門施設はどこなんですか? 3。レントゲン代はいくらなんですか? 4。息子は治るのでしょうかぁー?
そのときから、実感しているのは、日本の病院&ドクターは最高。東京23区においては、中学生まで、医療費無料、もちろんキャッシュレス。 アメリカでは、そうはいきません。 病院=$$$です。
内科:
ほぼ何の病気も煩ったことのない私ですが、アメリカで甲状腺の病気が発病しました。それ自体は、アジア人の女性では多い症状ですので、きちんと治療すればなんの心配もないのですが、問題は、アメリカの病院システム&保険システム。
日本だったら、甲状腺の病気になれば、甲状腺の専門医に予約をして、かかることができますが、アメリカでは、ホームドクターにまず行かなければならないのが面倒です。(*アメリカでは入れる保険は2種類あって、高いほうの保険にはいれば、日本のように病院を選べます。)
ホームドクターが、専門医に行くべきと診断されるまで、そのホームドクターで検査を受けなければなりません。
私の場合、9月に初めて病院にいき、3回訪問し、2回血液検査の血液をとり、1回は、甲状腺の超音波の専門医がその病院に来てくれるタイミングでまた訪問し、超音波の検査。
お金問題:私の場合は、アメリカで初めて発病したので、保険が100%適応されて、キャッシュレスで済みますが、持病の場合は、旅行保険が適応されないので、3回のドクターとの面会と毎回の検査代が自己負担だったら、いくらかかっただろうと思うと、、、、。
治療問題:まずホームドクターって専門医でないので、きちんとした薬がでればラッキー。私のホームドクターは、どちらかというと心臓病系のドクターらしく、でるのは、不整脈の薬で、友人の医者に聞いたら、なんで?と言ってました。笑
さらに、治療方法の考え方の違いも大きいです。日本では、薬治療で対応する病気も放射線治療が優先されたりします。放射線治療のほうが効果が高く、再発も少ないとのことらしいですが、日本の薬で治るかやってみようというソフト治療から試す考えとは全く違います。でもアメリカドクター曰く、日本みたいに薬を長期で飲むほうが副作用があると言ってますが。 私も専門でもないので、よくわかりません。
ただ、日本に帰ってきて、一回の病院訪問で、診断&該当する薬がもらえるたのは、患者としては、本当にストレスフリー。保険もきくし、安心極まりない。笑
最後に、アメリカも慣れてしまえば、そこまで不安もないのでしょうか、日本の至れり尽くせりを期待してはいけません。外国では、医療システムを理解して、保険の準備をし、病気を予防し、ストレスを減らす毎日を送ることですね。アメリカでは、予防の手段が薬局にいくと充実しているので、フロスや子供用のマウスウォッシュ、子供用の電動歯ブラシなど結構揃えているんですけどね。 ハロウィンやバレンタインで、歯にくっつくあまーいおかしがいっぱいあって、追いつきません。
逆をいうと、お金があれば、アメリカでは、素晴らしい治療、素晴らしいドクターにかかることができますので、医療だって、資本主義なんです。
まとめとしては、アメリカでは、警察、裁判、病院となるべく関わられば、システムが違うので日本以上に面倒です。
以上、いかかでしたでしょうか?
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