アメリカ カリフォルニアに来て今年で12年、2024年から日米をつなぐ留学サポート事業を始めた私ですが、アメリカに来たばかりの頃、様々な出来事などをブログで発信していました。
当時の気持ちや考えていたことなどを懐かしみつつ、改めてここで振り返ってみるブログを更新中です。
(アメリカ カリフォルニア オレンジカウンティへの留学についてはこちらのページをご覧ください!)
今回は英語のコミュニケーション力をのばすには? その1について。
当時私が実体験して感じたことなどを、是非お楽しみください。
★以下10年ほど前の私の記録です! ここで書いているルールや金額は当時のものですのでご注意ください★
昨日の数字につづいて、では、日本人の英語レベルについて考えてみたいと思います。
よく、「英語をどうのばしていったらいいのか?」や、「中学(小学校)から、英語を学んで、どうして話すこともできないのか?」と悩んでいるビジネスマンの方がいらっしゃいますが、私の私見ですが、英語力をのばすためのヒントをまとまます。
まず、日本人は、英語習得に対してとてもハンデがあると思います。
日本人のハンデ:
1.第二外国語に習う前に、日本語習得に時間がかかる
*書く文字の種類が3種類もある(ひらがな、カタカナ、漢字)
*話す言葉も、3種類もある。(謙譲語、尊敬語、丁寧語など)
2.外国語、(英語、アルファベット)に触れる機会が遅い、少ない
*英語を学び始めるのが遅い。(最近は徐徐に早まっていますね)
*日本には、日本語を話す人しかいない。
3.日本語英語
*英語の意味と違う、和製英語のような不思議な言葉が多くて、間違った意味で覚えて しまっている
*英単語を習う前に、ローマ字という変な英語を学んでしまう
ということが考えられます。
韓国では、母国語をハングル語のみにし、漢字を学校で教えなくなったそうです。そのかわり、学校で、早くから英語を学びます。中国でも、漢字の画数を少なくするなど、母国語を簡単にする努力をしています。 ヨーロッパでは、2カ国語以上話せる人は、とても多く、アルファベットを使っているので、TOEFLやTOEICなどは、すぐに高い得点をたたき出せる基礎がすぐに身に付くので、うらやましいです。
英語は、世界一番使われている第二外国語ですから、母国語の後に、英語を習い、国際競争力をつけようと諸外国が努力していますが、日本は、その取り組みには、まだまだ消極的ですから、個人レベルで努力するしかありません。
また、効果的な勉強法に関してですが、英語のリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4つに分解して考えます。
まず、大きくインプット系(リスニング&リーディング)とアウトプット系(スピーキング&ライティング)に分けると、まずは、インプット量を増やすことが大事だと思います。
いっぱい聞いて、いっぱい読んで、単語に触れる、覚える、そして、それを使える、アウトプットしていくの流れが自然だと思います。
いいインプットに触れると、いいアウトプットにつながりますから、ぜひ、いいインプットを心がけましょう。
インプットの方法も、大きくわけて、3つのアプローチに分かれます。
1.耳から入る:リスニングしながら、単語や文を覚える
2.目で覚える:見ながら、単語や文を書いて覚える
3.その中間
1.「耳から入る」の典型は、子供です。子供は、素直に聞いた言葉を「耳コピ」して、再現しながら、英語を学びます。オウム返しのように。
次女は、「好き」という言葉の英語を「らいけ」といいます。たしかに、Like は、it と一緒に聞く事が多いので、好き=らいけ、(Like it) なのです。それが、Like とit という2つの言葉だろうが、なんだろうが、「好きですか?」と人に聞くときは、「(どぅゆ)、らいけ?」という耳コピして覚えています。そして、その後に、こういう単語だったんだーと理解します。
いい点:とりあえず、会話ができる
悪い点:聞いた事がない言葉は認識しづらい
特に、普通の人の一日を振り返っても、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの比率では、だんぜんリスニングに費やしている時間のほうが長いのです。感覚的ですが、リスニングは、一日の時間の50%くらい、スピーキングは、25%、リーディングは、10%、ライティングは、15%くらいでしょうか。
ですから、おすすめは、ぜひ、リスニング力をまずつけることが、一番効果的でしょう。
2.「目で覚える」は、多くの大人がやっている「受験スタイル」です。目で単語を見て、単語のつづりを覚えて、読んで、覚えるスタイルですね。
いい点:単語の数がぐんぐん増える
悪い点:自分なりの発音で覚えてしまうために、話したときに、通じない。
3.その中間。*2つのスタイルのいいとこ取りしてみてはどうでしょう。
*まず、リスニング中心に英語を学ぶ。
耳コピして、とにかく聞く。そして、同じフレーズを忘れる前に使う。自分のものにする。なぜ、それがいいかというと、リスニングが一番伸びやすからです。
面白いデータを聞きました。どんなに早口なネィティブのスピーカーでも一分間に135ー175単語しか話せないそうです。でも、同じネイティブの方は、一分間に400ー500単語の文章を聞いて理解できるそうです。つまり、人間は、話すより聞く能力の方が高いのです。
第二外国語で英語が得意でない人ではどうかというと、一分間に60-80単語話せ、一分間に250-300語聞けるそうです。つまり、私たちのように、英語がネィティブでない人でも、アメリカ人の最も早口な人(一分間に135-175語)のスピードについていけるのです。
*目で覚えるときに、Phonicsを使いながら覚える。子供の絵本をたくさん読む。
フォニックスとは?
http://ja.wikipedia.org/wiki/フォニックス
簡単に言うと、単語の発音ルールと共に、単語を覚えるやり方。日本ではあまり知られていませんが、こちらのキンダーガーデンでは、用いられています。アプリやゲームで覚えることができます。
フォニックスの絵本もありますが、子供の絵本を英語で読むのもとてもいいと思います。
あまり内容が面白くない文章を文法を覚えるためだけに読むのは、興味も湧かない上に、つづきません。こちらの絵本は、絵もキレイで、日本の絵本とは違う情緒があります。
ぜひ、お子さんと一緒に、フォニックスや絵本を読んでみてください。
また、アウトプットの練習方法に関しては、こんなアイデアもあります。
ぐんぐん英会話: Skypeで100円でできる英会話 https://www.gge.co.jp
家の中で親子での英会話:お風呂に入るときだけ、車にいるときだけ、英語ね!という英語縛りで会話をしてみるのも楽しいと思います。
最後に、英語に関わらず、学習すべてには、ラーニングカーブ(学習曲線)があって、はじめは、まったく上達していないように見えても、実は少しずつカーブを描き、突然、ぽんっとレベルアップします。 なので、上達していないように見えても、はじめのうちは、基本文法を覚え、根気強く単語の数を増やし、耳で生きた英語をよく聞くしかないのかなと思います。
また、「目で覚える」ことは、日本で準備ができますので、アメリカにくる前に下地を作っておいて、アメリカに来たら、「耳から入る」スタイル中心に切り替えると効率的かなと思います。
では、また、次回につづきます。お楽しみに。
以上、いかかでしたでしょうか?
次回は、英語のコミュニケーション力をのばすには? その2です♪
アメリカに来てとっても苦労した、車の免許をとる話はこちら!
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